「ラララン ロロロン」のフレーズが頭から離れない絵本
「絵本の読み聞かせって、どうやったら子どもが最後まで集中してくれるんだろう?」と悩んでいませんか?
『わたしのワンピース』は、1969年の刊行から50年以上にわたって読み継がれてきたロングセラー絵本です。うさぎが白い布でワンピースを作ると、花畑では花模様に、雨が降れば水玉模様に……と、ページをめくるたびに模様が変わる魔法のような世界。「次は何になるんだろう?」という期待感が、子どもを絵本の世界にぐっと引き込みます。
この記事では、三姉妹と一緒に『わたしのワンピース』を読んできた経験をもとに、2〜5歳の子どもが夢中になる理由と、想像力を広げる読み聞かせのコツを紹介します。最後まで読むと、「繰り返しの心地よさ」と「変化を楽しむ」絵本の魅力がわかります。
『わたしのワンピース』ってどんな絵本?基本情報
西巻茅子さく・えの『わたしのワンピース』は、1969年12月にこぐま社から出版されて以来、187万部を超えるロングセラー絵本です。「絵が引っ張っていく、絵が変化していくだけで楽しめる絵本にしたい」という作者の思いから生まれた作品で、親子二代にわたるファンも多い一冊です。
あらすじ
空から落ちてきた白い布を見つけたうさぎは、ミシンで「ラララン ロロロン」と縫って、ワンピースを作ります。「わたしに にあうかしら」と言いながら着て歩き出すと、花畑を通ればワンピースは花模様に、雨が降れば水玉模様に、虹が出れば虹色に……と、次々に模様が変わっていきます。最後には星空の模様になり、うさぎは幸せそうにワンピースを着たまま夢の中へ。
作者 西巻茅子さんと絵本への思い
西巻茅子さん(1939年東京生まれ)は、絵本作家・画家・イラストレーターとして活躍し、代表作に『わたしのワンピース』『ちいさなきいろいかさ』などがあります。子どもの頃に遊んでいた紙の着せ替え人形の経験から『わたしのワンピース』を創作したと語っており、「絵を見れば分かる」という考えのもと、文章に頼らず絵が変化していくだけで楽しめる絵本を目指しました。
1969年刊行、187万部を超えるロングセラー
出版当初は編集会議で「説明用のページを追加したほうがいいのでは」と言われたものの、出版後には子どもたちが図書館で常に借りる本として知られるようになり、やがて大人も気づくようになりました。刊行から50年以上を経た今も、保育園や幼稚園で定番として読み継がれています。
「次は何?」が止まらない。繰り返しと変化の魔法
『わたしのワンピース』の最大の魅力は、「繰り返しの安心感」と「変化の驚き」が同時に味わえることです。
「ラララン ロロロン」というミシンの音、「わたしに にあうかしら」というセリフは、ページをめくるたびに繰り返されます。この繰り返しが、子どもに安心感を与え、次のページへの期待を高めます。
一方で、ワンピースの模様は毎回変わります。花模様、水玉模様、草の実模様、小鳥模様、虹色、星空……と、うさぎが歩く場所によって次々に変化します。「次は何になるんだろう?」と予想しながらページをめくる楽しさが、子どもを絵本の世界に引き込みます。
絵本ナビのレビューでも、「子どもが『つぎはなに?』と目をキラキラさせながらページをめくる」という声が多く寄せられています。繰り返しと変化のバランスが、絶妙に子どもの好奇心を刺激するのです。
2〜5歳、年齢別の楽しみ方はこう変わる
『わたしのワンピース』は、年齢によって楽しみ方が変わる絵本です。2歳から5歳まで、それぞれの年齢でどんな反応を見せるのかを紹介します。
2歳:「ラララン ロロロン」のリズムに乗る
2歳の子どもは、「ラララン ロロロン」というミシンの音に反応します。リズミカルなフレーズを繰り返すうちに、一緒に「ラララン!」と声を出し始める子もいます。まだストーリー全体は理解できなくても、繰り返しの心地よさを楽しんでいます。
3歳:「次は何?」と予想して楽しむ
3歳になると、模様が変わるパターンに気づき始めます。「つぎはおはな?」「あめふるかな?」と予想しながらページをめくる楽しさを覚えます。絵本を何度か読んだ後は、「つぎはみずたま!」と先回りして言い始める子もいます。
4〜5歳:「どうしてワンピースが変わるの?」と想像が広がる
4〜5歳になると、「どうして花畑を歩いたらワンピースが花模様になったの?」「魔法のワンピースなのかな?」と、ストーリーの背景を想像し始めます。絵本を読んだ後に、「わたしもこんなワンピースほしいな」「ママのワンピースも変わったらいいのにね」と会話が広がります。
想像力を広げる読み聞かせのコツ
『わたしのワンピース』は、読み方次第で子どもの想像力をさらに広げることができます。ここでは、読み聞かせのコツを3つ紹介します。
1. 「次は何だと思う?」とページをめくる前に聞いてみる
ページをめくる前に、「つぎはどんな模様になるかな?」と聞いてみてください。子どもは自分なりに予想して、「きいろ!」「おほし!」と答えます。予想が当たっても外れても、子どもは自分の想像を楽しんでいます。正解・不正解ではなく、「そうだね、きいろかもしれないね」と受け止めてあげると、想像力がどんどん広がります。
2. 「ラララン ロロロン」はリズムをつけて読む
「ラララン ロロロン」の部分は、少しメロディーをつけて読むと、子どもが喜びます。歌のように読む必要はありません。リズムを意識して読むだけで十分です。ミシンを踏むように「ラ・ラ・ラン、ロ・ロ・ロン」とテンポよく読んでみてください。
3. 読み終わった後に「どの模様が好きだった?」と聞いてみる
絵本を読み終わった後、「どの模様が好きだった?」と聞いてみると、子どもは自分の好きなページを指さして教えてくれます。「わたしはおはながすき」「にじいろがきれい」と、感想を言葉にすることで、絵本の世界をもう一度味わうことができます。
女の子に圧倒的人気。その理由は「ワンピース」への憧れ
『わたしのワンピース』は、男女問わず楽しめる絵本ですが、特に女の子に人気があります。その理由の一つは、「ワンピース」というアイテムへの憧れです。
2〜5歳の女の子は、おしゃれや「かわいい」に興味を持ち始める時期です。うさぎが自分でワンピースを作って、「わたしに にあうかしら」と嬉しそうに着る姿は、女の子の「わたしもこんなふうに着飾りたい」という気持ちを刺激します。
絵本ナビのレビューでも、「娘がワンピースを着たがるようになった」「『わたしに にあうかしら』と真似して言っている」という声が多く寄せられています。絵本を通じて、おしゃれや自己表現の楽しさに触れることができるのです。
パパにもおすすめ。短くて読みやすい
『わたしのワンピース』は、文章が短く、リズミカルで読みやすいため、読み聞かせ初心者のパパにもおすすめです。
1ページあたりの文章は1〜2行程度で、繰り返しが多いため、読むのが苦手でもすぐに覚えられます。「ラララン ロロロン」「わたしに にあうかしら」というフレーズは、何度も読むうちに自然と口をついて出るようになります。
絵本の世界観がシンプルなので、読み手が迷うこともありません。「次のページで何が起きるか」が絵でわかりやすく描かれているため、初めて読む人でも安心して読み聞かせられます。
『わたしのワンピース』はどこで買える?
『わたしのワンピース』は、Amazon・楽天ブックス・絵本ナビなどで購入できます。書店の絵本コーナーでも定番として置いてあることが多いです。
まずは図書館で借りて試してみて、気に入ったら購入するという選択肢もあります。何度も繰り返し読みたくなる絵本なので、手元に一冊あると重宝します。
「次は何?」とページをめくる楽しさを、親子で
『わたしのワンピース』は、繰り返しの安心感と変化の驚きが絶妙にバランスした絵本です。2歳から5歳まで、年齢に合わせた楽しみ方ができるのも魅力です。
「次は何になるんだろう?」と一緒に予想しながらページをめくる時間が、親子のかけがえのない思い出になります。まずは一度、図書館や書店で手に取ってみてください。きっと、子どもの目がキラキラと輝くはずです。
うさぎのワンピースが次々に変わる魔法のような世界を、親子で楽しんでください。


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