『スイミー』レオ・レオニ|小学校教科書定番の名作絵本を三姉妹のパパが解説

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「子どもの教科書で見たことある絵本」として、多くの大人が記憶している『スイミー』。1969年にコルデコット賞オナー賞を受賞した、レオ・レオニの代表作です。

小学2年生の国語教科書(光村図書ほか)に長年掲載され、世代を超えて読み継がれている名作。「ちいさなさかなのきょうだい」とは違う、たった一匹だけ黒いスイミーの物語が、子どもにも大人にも勇気を与えてくれます。

三姉妹のパパとして、家庭での読み聞かせと、小学校の授業で出会う前後の楽しみ方を紹介します。

目次

『スイミー』ってどんな絵本?基本情報

項目 内容
原題 Swimmy
作・絵 レオ・レオニ(Leo Lionni)
谷川俊太郎
出版 好学社
原書刊行 1963年(アメリカ)
日本語版 1969年
受賞 1964年コルデコット賞オナー賞
対象年齢 4歳〜小学校中学年

主人公は、ちいさな赤いさかなのきょうだいの中でただ一匹だけ黒い、スイミー。きょうだいを大きなマグロに食べられて一人ぼっちになったスイミーが、海で出会う美しい生き物たちと交流し、最後にはきょうだいたちに「みんなで大きなさかなのふりをして泳ごう」と提案する物語です。

コルデコット賞オナー受賞・60年読み継がれる理由

① 一人ぼっちから「みんなで」へ

スイミーは家族を失い、たったひとりになります。海の美しさに出会いながら、彼は再び仲間を見つけ、知恵で大きな魚に立ち向かう。「ひとりでは敵わない相手も、仲間と力を合わせれば乗り越えられる」というメッセージは、現代でも色あせません。

② コラージュ技法の独特な絵

レオ・レオニはハンコや版画の技法で海の生き物を表現。絵本の中の海中世界が、独特の質感とリズムで描かれています。文字よりも先に「絵」で物語を伝える力が強い絵本です。

③ 谷川俊太郎の翻訳のリズム

「ちいさなさかなのきょうだいたちが、たのしくくらしていた」というはじまりから、最後の「ぼくが目になろう」まで、谷川俊太郎の翻訳が日本語ならではのリズムを生んでいます。声に出して読むと自然と感情がのる文章です。

あらすじ:ぼくが目になろう

赤い小さなさかなのきょうだいの中で、たった一匹だけ真っ黒なスイミー。ある日、大きなマグロが現れて、きょうだいたちはみんな食べられてしまいます。一匹だけ逃げ延びたスイミーは、寂しさのなかで海の不思議な生き物たちと出会います。

クラゲ、伊勢えび、見たこともない魚、こんぶ、うなぎ、いそぎんちゃく――海の美しさに励まされたスイミーは、再び赤いさかなのきょうだいたちと出会います。彼らは大きな魚を恐れて岩陰に隠れていました。

スイミーは考えます。「みんなで大きなさかなのふりをして泳ごう」「ぼくが目になろう」――そして、みんなで力を合わせて大きな魚を追い払うのです。

「みんなで力を合わせる」テーマが教科書に選ばれる理由

『スイミー』は1977年から小学2年生の国語教科書(光村図書)に掲載され続けている定番教材です。

採用される理由は、「ひとりでは難しいことも、仲間と知恵を出し合えばできる」という普遍的なメッセージ。学校という集団生活の入り口で、子どもたちが自分の役割を考えるきっかけになる物語です。

家庭で先に読んでおくと、教科書で出会ったときに「あ、これ知ってる」と楽しめます。逆に教科書で読んだあとに絵本を見ると、コラージュの色鮮やかさに驚きます。

▼ 関連記事:三姉妹のパパが選んだ絵本ベスト30|年齢別おすすめ

レオ・レオニの世界観

レオ・レオニ(1910-1999)はオランダ生まれ、アメリカで活躍した絵本作家。『フレデリック』『あおくんときいろちゃん』などの名作で知られ、4度のコルデコット賞オナー賞を受賞しています。

動物を主人公にした寓話風の物語で、子どもにも大人にも届くメッセージを描き続けました。スイミーはその代表作のひとつ。

年齢別の楽しみ方

4〜5歳:絵を眺めて雰囲気を味わう

4〜5歳の子どもは、お話の意味よりもスイミーの黒い体・海の生き物の不思議な絵に惹かれます。「これは何?」「きれいだね」と話しながら、絵をゆっくり眺める時間を作るのがおすすめ。

小学校低学年:教科書で出会う前後

2年生の国語教科書に登場するため、家庭で先に読んでおくと授業がより楽しめます。読み終わったあとに「もし自分がスイミーだったら、どうする?」と問いかけると、子どもなりの答えが返ってきます。

小学校中学年〜:自分の言葉で語る

「みんなで力を合わせる」というテーマを、自分のクラスや習い事の経験と重ねて語れる年齢。読書感想文の題材にもよく選ばれます。

▼ 関連記事:3歳・年少さんに読み聞かせたい絵本15選

ほかのレオ・レオニ作品もあわせて

『スイミー』を気に入ったら、同じレオ・レオニの『フレデリック』『あおくんときいろちゃん』もおすすめ。寓話風の物語が好きな子に刺さります。

「分かち合う」「協力する」テーマつながりでは、以下の記事もあわせてどうぞ。

パパが読み聞かせるコツ

① 海の生き物のページをじっくり見る

スイミーが出会う海の生き物のシーンは、絵を眺めるだけで楽しい。ページをめくる手を止めて「これ、何だろうね」と一緒に観察する時間が、子どもの好奇心を育てます。

② 「ぼくが目になろう」を強調して読む

クライマックスのこのセリフは、声を少し低くしてゆっくり読むと印象に残ります。読み終わったあと、子どもがしばらく黙って考える時間ができることも。

③ 読み終わったあとの感想を待つ

感想を急かさず、子どもが何を感じたかを待ちます。「面白かった?」より「どこが好きだった?」と聞くと、絵の話・スイミーの選択の話・きょうだいの話など、いろんな視点が出てきます。

こんな家庭におすすめ

  • 小学校で習う前に名作絵本に触れさせたい
  • 「みんなで力を合わせる」テーマを伝えたい
  • 美しい絵を眺める時間を楽しみたい
  • 世代を超えて読み継がれる古典を選びたい
  • 谷川俊太郎の翻訳で日本語のリズムを楽しみたい

まとめ:60年読み継がれる勇気の物語

『スイミー』は、ひとりぼっちになった小さなさかなが、仲間とともに勇気を取り戻す物語です。コラージュ技法の美しい絵と、谷川俊太郎の翻訳のリズム、そして普遍的なメッセージで、世代を超えて愛されています。

家庭で読み聞かせるなら4歳ごろから、小学校の教科書では2年生で出会う名作。同じ絵本を「家で」「学校で」両方読む体験が、子どもの読書感を育てます。

知っているつもりの古典絵本も、改めて手に取ると新しい発見があります。子どもと一緒にページをめくってみてください。

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この記事を書いた人

三姉妹のパパ「たっさん」です。
育休10ヶ月を取った30代会社員。
家族で実際に楽しんだ絵本・まんが・アニメを、
年齢別おすすめ・正直レビュー・パパ目線で発信しています。

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