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「泥棒が主人公の絵本って、子どもに読ませていいのかな?」と表紙を見て躊躇していませんか?黒いマントに三角帽子、なんだか怖そうな絵柄。でも実は、この『すてきな三にんぐみ』は怖い見た目から優しい展開へと進む、心温まる古典絵本なんです。
三姉妹のパパとして、長女めい(小1)と次女ゆい(年少3歳)に読み聞かせた経験をもとに、この絵本の魅力と読み方のコツをお伝えします。最後まで読むと、「怖い=悪い」というステレオタイプを覆すこの絵本の価値観が、子どもの心にどう響くかがわかります。
基本情報
- タイトル:すてきな三にんぐみ
- 作・絵:トミー・アンゲラー
- 訳:今江祥智
- 出版社:偕成社
- 初版:1969年(日本語版)
- 対象年齢:4歳〜小学校低学年
- ページ数:約30ページ
- 読み聞かせ時間:5〜7分
1969年から愛され続けている古典絵本です。黒を基調とした独特な絵柄と、泥棒たちの心の変化を描いたストーリーが特徴です。
あらすじ
昔、黒いマントに三角帽子をかぶった三人の泥棒がいました。夜な夜な馬車を襲っては、お宝を奪っていたのです。ある日、三人が襲った馬車に乗っていたのは、孤児のティファニーちゃん。三人はティファニーちゃんを連れ帰り、隠れ家に住まわせます。
ティファニーちゃんは尋ねます。「このお宝、どうするの?」三人は初めて気づきました。ただ集めるだけで、使い道を考えていなかったことに。そこで三人は、ティファニーちゃんのような孤児たちを集めて、大きなお城を買い、みんなで暮らすことにしました。泥棒だった三人は、優しい保護者になったのです。
村には今も、三人を記念した三つの塔が建っています。
怖い絵柄から優しい展開へ
この絵本の最大の魅力は、「怖い見た目」から「優しい結末」への転換です。表紙を見た瞬間、黒いマントと三角帽子の三人組に「怖い」と感じる子どもは多いでしょう。実際、ゆい(年少)も最初は「こわそう」と言っていました。
でも、ストーリーが進むにつれて三人の行動は変わります。ティファニーちゃんとの出会いをきっかけに、盗んだお宝を使って孤児たちを助ける優しい保護者になるのです。この「怖い→優しい」の流れが、子どもの心に強く残ります。
「見た目で決めつけない」「人は変われる」というメッセージが、ストーリーを通して自然に伝わるのです。
トミー・アンゲラーの絵の魅力
トミー・アンゲラーは、フランス生まれの絵本作家です。この絵本の絵柄は、黒を基調とした独特なタッチ。背景の黒と、三人のマントの黒、そして夜空の黒が、物語に緊張感を与えます。
一方で、ティファニーちゃんの赤い服や、お城の明るい色彩は、希望や温かさを象徴しています。色の使い方が、ストーリーの転換を視覚的に表現しているのです。
また、三人の泥棒の表情はほとんど描かれません。顔が影で隠れているため、最初は「怖い」印象ですが、逆にそれが「心の変化」を読者に想像させる余地を残しています。めい(小1)は「最後は笑ってるのかな?」と聞いてきました。表情が見えないからこそ、子どもが自分で想像して楽しめるのです。
「悪い人=怖い人」のステレオタイプを覆す価値観
この絵本が教えてくれるのは、「悪い人=怖い人」というステレオタイプを覆す価値観です。三人は泥棒でしたが、ティファニーちゃんとの出会いで優しさに目覚めます。「悪いことをしていた人でも、きっかけ次第で変われる」というメッセージが込められています。
また、「怖い見た目だからといって、心まで怖いわけではない」という視点も大切です。子どもは見た目で人を判断しがちですが、この絵本は「見た目と中身は違う」ことを自然に伝えてくれます。
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年齢別の楽しみ方
4〜5歳(年中・年長)
ストーリーの「怖い→優しい」の転換を楽しめる年齢です。最初は怖がるかもしれませんが、「三人はティファニーちゃんと出会って、優しくなったんだね」と声をかけてあげると安心します。絵の色の変化にも注目させてあげましょう。
6〜7歳(小学校低学年)
「なぜ三人は変わったのか?」を自分で考えられる年齢です。読み終わった後に「三人はどうして優しくなったと思う?」と問いかけると、子どもなりの答えが返ってきます。めい(小1)は「ティファニーちゃんがかわいかったから」と言っていました。
小学校中学年以上
「善悪の境界」や「人が変わるきっかけ」について、より深く考えられる年齢です。社会の価値観や、人の心の変化について話し合うきっかけになります。
寝かしつけ絵本の選び方については、寝かしつけ絵本の選び方完全ガイドも参考にしてください。
パパが読み聞かせるコツ+まとめ
読み聞かせのコツ
- 最初は低めの声で:三人が泥棒として登場するシーンは、低めの声で緊張感を出します。
- ティファニーちゃん登場から明るく:ティファニーちゃんが出てきたら、声のトーンを少し上げて明るくします。
- 最後はゆっくり温かく:三人が優しくなった後のシーンは、ゆっくり温かい声で読むと、心温まる結末が伝わります。
- 怖がったら安心させる:「大丈夫、最後は優しくなるよ」と先に伝えてあげると、安心して聞けます。
パパの低い声は、泥棒のシーンの緊張感を出すのにぴったりです。でも、最後は優しい声で締めくくることで、子どもに安心感を与えられます。
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まとめ
『すてきな三にんぐみ』は、怖い見た目から優しい展開へと進む、心温まる古典絵本です。三姉妹のパパとしては、「見た目で決めつけない」「人は変われる」というメッセージを、自然に子どもに伝えられる点が気に入っています。
まずは図書館で借りて、お子さんの反応を見てみてください。怖がるかもしれませんが、最後まで読めばきっと「やさしいね」と言ってくれるはずです。


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