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「パンが好きなお子さんに読ませたい」「絵を見ているだけで楽しい絵本を探している」「加古里子さんの作品をもっと知りたい」——そんなパパ・ママに紹介したいのが、『からすのパンやさん』です。
この記事では、三姉妹のパパとして育休10ヶ月を取得し、娘たちと一緒に何度も読んできた経験をもとに、84種類のユニークなパンや加古里子らしい家族描写とユーモア、年齢別の楽しみ方を詳しく解説します。
最後まで読むと、『からすのパンやさん』の魅力と、お子さんと一緒に楽しむコツがわかります。
『からすのパンやさん』ってどんな絵本?基本情報
『からすのパンやさん』は、加古里子(かこさとし)さんが1973年に発表したロングセラー絵本です。
| 書名 | からすのパンやさん |
|---|---|
| 作者 | 加古里子 |
| 出版社 | 偕成社 |
| 発行年 | 1973年 |
| 対象年齢 | 3歳〜小学校低学年 |
| ページ数 | 32ページ |
加古里子さんといえば、『だるまちゃんとてんぐちゃん』をはじめとする「だるまちゃん」シリーズや、科学絵本の名手として知られる巨匠です。
『からすのパンやさん』は、家族の絆とユーモア、そして圧倒的な情報量の絵で、発表から50年以上が経った今も子どもたちを夢中にさせています。
あらすじ:4羽のひな鳥とパン屋さんの家族物語
『からすのパンやさん』の舞台は、いずみがもりという森に住むからすの一家です。
パン屋を営むお父さんとお母さんに、4羽のひな鳥が生まれました。
- オモチちゃん(女の子)
- レモンちゃん(女の子)
- チョコちゃん(男の子)
- リンゴちゃん(男の子)
4羽の名前は、それぞれ羽の色に由来しています。オモチちゃんは白、レモンちゃんは黄色、チョコちゃんは茶色、リンゴちゃんは赤です。
最初はお客さんも来ず苦労していたパン屋さんですが、ある日子どもたちがユニークな形のパンを考案します。
うさぎパン、ぞうパン、サッカーボールパン、カメラパン、てぶくろパン……見たこともないようなパンが次々に焼き上がり、森中のからすが押し寄せる大繁盛店になります。
一家総出で働く姿、森中が大騒ぎになる様子、そして最後にはちゃんと家族で笑い合う結末——家族経営のパン屋さんの温かさと賑やかさが詰まった物語です。
84種類のユニークなパンが並ぶ見開きの魅力
『からすのパンやさん』の最大の見どころは、84種類ものパンが並ぶ見開きページです。
絵本の中盤、子どもたちが考えたパンが並ぶ場面で、2ページにわたってびっしりとパンが描かれます。
- うさぎパン、ぞうパン、きりんパン
- サッカーボールパン、バットパン、グローブパン
- てぶくろパン、くつパン、ぼうしパン
- じどうしゃパン、ひこうきパン、ロケットパン
- ギターパン、バイオリンパン、トランペットパン
- カメラパン、でんわパン、テレビパン
他にも、かにパン、かたつむりパン、たこパン、とけいパン、めがねパン、てんぐのおめんパン……とにかく「こんなパンがあったら楽しい!」と思えるものばかりです。
子どもたちは、このページで「これ食べたい!」「これ面白い!」と指さしながら大盛り上がりします。
また、大人が見ても「よくこれだけ描いたな」と驚く加古里子さんの情報量とユーモアが詰まっています。
加古里子の家族描写とユーモア
『からすのパンやさん』は、ただパンが並んでいるだけの絵本ではありません。
加古里子さんらしい細やかな家族描写とユーモアが、物語に深みを与えています。
家族みんなで協力する姿
パン屋が繁盛しはじめると、お父さんとお母さんだけでは手が足りなくなります。
そこで、4羽の子どもたちも一緒にパン作りを手伝います。小さなオモチちゃんやレモンちゃんも、できることを探して働く姿が描かれています。
家族経営の温かさと、子どもも立派な戦力として描かれている点が、昭和の家族像を思い起こさせます。
からすたちの個性豊かな表情
加古里子さんの絵本は、キャラクターの表情や動きが豊かです。
パンを買いに来るからすたちは、みんな違う表情で、違う服を着ています。森中が大騒ぎになる場面では、何十羽ものからすが一斉に押し寄せる迫力が伝わってきます。
「どのからすが一番面白い顔してる?」と子どもに聞きながら読むと、細部まで楽しめます。
経済と社会を学べる側面も
『からすのパンやさん』には、経済成長物語としての側面もあります。
- 最初は売れずに苦労する
- 商品を工夫して人気が出る
- 繁盛しすぎて混乱する
- 最後には家族で笑い合う
小学生になると、この「工夫して成功する」というテーマを理解し始めます。
加古里子さんの絵本は、楽しさの裏に学びがあるのが特徴です。
『からす』シリーズ全体の紹介(おかしや・てんぷらや・そばや・やおや)
『からすのパンやさん』には、続編が4冊あります。
2013年に、オモチちゃん・レモンちゃん・チョコちゃん・リンゴちゃんが大人になった姿を描いた続編が発表されました。
- 『からすのおかしやさん』(オモチちゃんが主人公)
- 『からすのやおやさん』(レモンちゃんが主人公)
- 『からすのてんぷらやさん』(チョコちゃんが主人公)
- 『からすのそばやさん』(リンゴちゃんが主人公)
それぞれの物語で、4羽の子どもたちが立派に成長してお店を営む姿が描かれています。
『からすのパンやさん』を気に入ったら、続編も一緒に読むとキャラクターの成長を追う楽しみが生まれます。
また、加古里子さんの代表作『だるまちゃんとてんぐちゃん』も、同じく家族愛とユーモアが詰まった名作です。こちらもぜひチェックしてみてください。
年齢別の楽しみ方(3〜4歳/5歳〜小学生)
『からすのパンやさん』は、年齢によって楽しみ方が変わる絵本です。
3〜4歳:パンを指さして遊ぶ
この年齢では、84種類のパンが並ぶページが大人気です。
- 「うさぎパンはどこ?」と探す
- 「これ食べたい!」と指さす
- 「これ何のパン?」とクイズ形式で遊ぶ
まだ物語の流れを完全に理解できなくても、絵を見ているだけで十分楽しめます。
5歳〜小学生:物語を理解して共感する
5歳を過ぎると、物語の流れやテーマを理解できるようになります。
- 「最初は売れなかったのに、工夫したら大成功した」という展開に共感する
- 「家族みんなで協力する」姿に温かさを感じる
- 「こんなお店を開きたい」と想像を膨らませる
小学生になると、自分でパンの絵を描いてみる子もいます。
「どんなパンがあったら面白い?」と聞いて、一緒にオリジナルパンを考えるのも楽しい遊び方です。
パパが読み聞かせるコツ+まとめ
最後に、パパが『からすのパンやさん』を読み聞かせるときのコツをまとめます。
パパが読み聞かせるコツ
- パンのページはゆっくり見せる:子どもが指さして遊べるよう、時間をかける
- 「どれが好き?」と聞く:子どもの好みを引き出すと会話が弾む
- からすの声を演じ分ける:お父さん、お母さん、子どもたちで声のトーンを変えると臨場感が出る
- 「こんなパン食べたい?」と想像を促す:絵本の後に会話を広げると記憶に残る
『からすのパンやさん』は、絵を見る楽しみ・物語を理解する楽しみ・想像を広げる楽しみの3つが詰まった名作です。
まとめ
『からすのパンやさん』の魅力をまとめます。
- 84種類のユニークなパンが並ぶ見開きページは、子どもが何度見ても飽きない
- 家族で協力してパン屋を営む姿に、温かさとユーモアが詰まっている
- 加古里子らしい細やかな絵と物語で、3歳から小学生まで長く楽しめる
パン好きなお子さん、加古里子さんの作品が好きな方、家族で楽しめる絵本を探している方にぴったりの一冊です。
同じく「パン」がテーマの絵本なら、『パンどろぼう』もおすすめです。こちらは笑いが止まらないユーモア絵本で、パパも子どもも大笑いできます。
▼ 『パンどろぼう』パパが読んで大笑い!三姉妹と楽しむポイント
また、料理絵本なら『しろくまちゃんのほっとけーき』、食育絵本なら『うちのピーマン』もチェックしてみてください。
▼ 『しろくまちゃんのほっとけーき』パパ目線レビュー
▼ 『うちのピーマン』パパが読み聞かせた感想
最後に、三姉妹のパパが選んだ絵本ベスト30もぜひご覧ください。年齢別・テーマ別におすすめ絵本を紹介しています。
▼ パパが選んだ絵本ベスト30【三姉妹と読んだリアルな感想】
『からすのパンやさん』を、お子さんと一緒に楽しんでください。きっと、「このパン食べたい!」という笑顔が見られるはずです。


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