『かいじゅうたちのいるところ』コルデコット賞受賞の古典絵本をパパが読み聞かせた感想

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子どもが怒って暴れたとき、どう受け止めていますか?

『かいじゅうたちのいるところ』は、子どもの怒りや暴れたい気持ちを否定せず、想像力で昇華する世界的名作絵本です。

この記事では、三姉妹のパパが実際に読み聞かせた感想をもとに、この絵本の魅力・年齢別の楽しみ方・読み聞かせのコツを解説します。

最後まで読むと、子どもの感情を肯定する絵本選びのヒントがわかります。

目次

『かいじゅうたちのいるところ』ってどんな絵本?基本情報

まず基本情報を整理します。

項目 内容
タイトル かいじゅうたちのいるところ
原題 Where the Wild Things Are
作者 モーリス・センダック(Maurice Sendak)
訳者 神宮輝夫(じんぐう てるお)
出版社 冨山房
初版(原書) 1963年(米国)
日本語版初版 1975年
対象年齢 4歳〜小学生
ページ数 40ページ(見開き含む)
受賞歴 1964年コルデコット賞受賞

主人公マックスがオオカミの服を着て暴れ、お母さんに叱られて夕食抜きで寝室に閉じ込められます。

すると寝室がジャングルに変わり、マックスは船に乗ってかいじゅうたちのいる国へ冒険に出る物語です。

最後はお母さんの温かいご飯が待っている結末で、親の愛情も伝わる構成になっています。

コルデコット賞受賞の世界的古典・60年読み継がれる理由

この絵本は1964年、アメリカで最も権威ある絵本賞の一つ「コルデコット賞」を受賞しました。

原書出版から60年以上経った今も世界中で読み継がれている理由は、以下の3点です。

子どもの内面をリアルに描いている

子どもは理由もなく暴れたり、怒ったりすることがあります。

この絵本はその感情を否定せず、想像力で冒険に変える展開が画期的でした。

当時の絵本では珍しい、子どもの内面を肯定する姿勢が評価されました。

絵本の「絵」が物語を語る構成

ページが進むにつれて絵が大きくなり、マックスの想像力が膨らむ様子が視覚的に伝わります。

文字が少なくても、絵だけで物語が進む演出が見事です。

親子で何度も読み返せる深さ

子どもは冒険のワクワク感を、大人は親の愛情や子どもとの距離感を感じられます。

年齢によって受け取り方が変わるので、成長に合わせて何度も読み返せる絵本です。

古典絵本として他にも『すてきな三にんぐみ』『ねないこだれだ』がありますが、『かいじゅうたちのいるところ』は特に子どもの感情に寄り添う内容が特徴です。

子どもの怒り・暴れたい気持ちを肯定する物語構成

この絵本の最大の魅力は、子どもの怒りを否定しない点です。

マックスはオオカミの服を着て暴れ、お母さんに「かいじゅう!」と叱られます。

でもマックスは怒ったまま寝室に閉じ込められるのではなく、想像力でかいじゅうたちの王様になります。

怒りを冒険に変える想像力

寝室がジャングルに変わり、船で海を渡って、かいじゅうたちのいる国へ行く展開は、子どもの想像力そのものです。

マックスはかいじゅうたちを「目でにらみつけて」従わせ、王様になります。

この「怒りを力に変える」過程が、子どもの自己肯定感を育てます。

暴れた後に戻りたくなる安心感

マックスは王様になって好き放題暴れた後、ふと寂しくなって家に帰りたくなります。

「どこかで だれかが ぼくを すきでいてくれるところへ かえりたい」と思う場面が、子どもの本音を描いています。

怒って暴れても、最後は安心できる場所に帰りたい気持ちが自然と湧く構成です。

モーリス・センダックの絵の独特な魅力

この絵本のもう一つの魅力は、モーリス・センダックの絵です。

かいじゅうたちの絵は、怖いけれど愛嬌があって、子どもの心を掴みます。

かいじゅうの表情が豊か

かいじゅうたちは大きな目と牙を持っていますが、表情が豊かで感情が伝わります。

怒ったり、踊ったり、寂しそうにしたり、絵を見るだけで物語が読めます。

ページごとに絵が大きくなる演出

最初は小さな絵から始まり、マックスの想像力が膨らむにつれて絵が見開きいっぱいに広がります。

文字がなくなるページもあり、絵だけで冒険の高まりを表現しています。

この視覚的な演出が、子どもを物語に引き込む力になっています。

クロスハッチングの細かい線

センダックの絵は、細かい線を重ねる「クロスハッチング」という技法で描かれています。

影や質感が丁寧に表現されていて、絵本というより一枚の絵画のような仕上がりです。

子どもは絵を見るだけでも楽しめますし、大人も何度見ても新しい発見があります。

お母さんの愛情が伝わる結末(温かい夕食が待っている)

この絵本で印象的なのは、最後の一文です。

マックスが家に帰ると、部屋には温かいご飯が用意されています。

「まだ ほかほかと あたたかい ばんごはんが おいてあった」という一文が、親の愛情を静かに伝えています。

叱っても愛情は変わらない

お母さんはマックスを叱って夕食抜きにしましたが、最後にはちゃんとご飯を用意していました。

怒ったり叱ったりしても、親の愛情は変わらないというメッセージが込められています。

子どもにとっては安心感、親にとっては自分の子育てを肯定される一文です。

親の「待つ」姿勢も学べる

お母さんはマックスを叱った後、無理に謝らせたり説得したりしていません。

マックスが自分で気持ちを整理して帰ってくるのを待つ姿勢が、親としての参考になります。

子どもが怒ったとき、無理に言い聞かせるのではなく、想像力で遊ばせて自然と落ち着くのを待つことも大切だと気づかされます。

年齢別の楽しみ方(4〜5歳/小学生)

対象年齢は4歳からですが、年齢によって楽しみ方が変わります。

4〜5歳:かいじゅうと冒険のワクワク感

この年齢では、かいじゅうの絵と冒険の展開を楽しみます。

怖いけれど面白いかいじゅうたちと、マックスが王様になる場面がお気に入りになります。

絵を見ながら「このかいじゅうは何してるの?」と質問してくるので、一緒に想像を膨らませると盛り上がります。

怖がる子もいますが、最後に家に帰る安心感があるので、読み終わると「もう一回!」とリクエストされることが多いです。

小学生:マックスの気持ちに共感

小学生になると、マックスの感情に共感するようになります。

「怒って暴れたいけど、本当は誰かに愛されたい」という気持ちが理解できる年齢です。

自分が怒ったときの気持ちと重ねて、「マックスも寂しくなったんだね」と感想を言ってくれます。

親子で「怒ったときどうする?」という会話のきっかけにもなります。

他の古典絵本として『14ひきシリーズ』もありますが、こちらは自然や家族の温かさがテーマなので、感情の昇華を描く『かいじゅうたちのいるところ』とは違う魅力があります。

パパが読み聞かせるコツ+まとめ

最後に、パパが読み聞かせるときのコツをまとめます。

かいじゅうの声を演じ分ける

かいじゅうたちが「やめるな!」と叫ぶ場面では、低い声で迫力を出すと盛り上がります。

マックスが「だまれ!」と言う場面も、子どもと一緒に声を出すと楽しめます。

絵本なのに演劇のような臨場感が出るので、パパの読み聞かせに向いています。

絵をじっくり見せる時間を作る

文字が少ないページや、文字がないページもあります。

急いでめくらずに、かいじゅうたちの表情や背景の細かい絵を一緒に見る時間を作ると、子どもの想像力が広がります。

「このかいじゅう、何してるかな?」と質問すると、子どもが自分で物語を作り始めます。

読んだ後に感想を聞く

読み終わったら「マックス、どう思う?」「かいじゅうたち、怖かった?」と質問すると、子どもの感情が引き出せます。

怒ったときの気持ちや、家に帰りたくなる気持ちを話すきっかけになります。

寝る前の読み聞かせにもおすすめで、寝る前15選にも入る一冊です。

まとめ

『かいじゅうたちのいるところ』は、子どもの怒りや暴れたい気持ちを肯定し、想像力で昇華する世界的名作絵本です。

三姉妹のパパとしては、子どもが怒ったときに一緒に読むと、気持ちを落ち着かせるきっかけになるのでおすすめです。

まずは図書館で借りて、子どもの反応を見てから購入を検討してみてください。

▼ たっさんが選んだ絵本ベスト30はこちら
【パパ目線】三姉妹に読んだ絵本おすすめ30選

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この記事を書いた人

三姉妹のパパ「たっさん」です。
育休10ヶ月を取った30代会社員。
家族で実際に楽しんだ絵本・まんが・アニメを、
年齢別おすすめ・正直レビュー・パパ目線で発信しています。

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