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「このりんごは、もしかしたら…」。テーブルの上のたった一つのりんごから、次々と想像が広がっていく。そんな発想の楽しさを子どもと一緒に味わえる絵本が、ヨシタケシンスケさんのデビュー作『りんごかもしれない』です。
MOE絵本屋さん大賞第1位を受賞し、今やヨシタケシンスケ作品の原点として多くの家庭で読まれ続けています。ただのりんごが、どんどん別のものに見えてくる。この絵本は、子どもの「もしかしたら」の視点を大切に育てる一冊です。
育休10ヶ月で三姉妹と過ごす中で、この絵本を読み聞かせると「もしかしたら、めいちゃんはロボットかもしれない!」と次女ゆいが真似をし始めたのが印象的でした。想像力を刺激する力がある絵本だと実感しています。
この記事では、『りんごかもしれない』の魅力と、子どもの思考力を伸ばす読み聞かせのコツを、三姉妹のパパ目線で詳しく紹介します。最後まで読むと、ヨシタケシンスケ作品の奥深さと、発想力を育てる絵本の選び方がわかります。
『りんごかもしれない』ってどんな絵本?基本情報
『りんごかもしれない』は、2013年にブロンズ新社から出版された、ヨシタケシンスケさんの絵本デビュー作です。発売から10年以上たった今も、多くの家庭や保育園・幼稚園で読み継がれています。
基本情報
- タイトル:りんごかもしれない
- 作・絵:ヨシタケシンスケ
- 出版社:ブロンズ新社
- 発行年:2013年4月
- 対象年齢:4歳〜小学生(大人も楽しめる)
- ページ数:32ページ
- 価格:1,540円(税込)
主人公の男の子が、テーブルの上に置かれたりんごを見て「もしかしたらこれは、りんごじゃないかもしれない」と考え始めるところから物語が始まります。その発想が、次から次へと広がっていく。シンプルだけど奥が深い構成が魅力です。
文字数は少なめで、絵とセリフが中心。読み聞かせの時間は約5分ほどです。だから寝る前の読み聞かせにもちょうどいいボリュームです。
ヨシタケシンスケのデビュー作・受賞歴と人気の理由
この絵本は、ヨシタケシンスケさんにとって記念すべき絵本デビュー作です。発売後すぐに話題となり、第6回MOE絵本屋さん大賞で第1位を受賞しました。この賞は全国の絵本専門店や書店員が選ぶ賞で、プロが認めた作品といえます。
人気の理由は、子どもの「なんでだろう?」「もしかして?」という自然な発想を、そのまま絵本にした点です。大人が見れば「ただのりんご」ですが、子どもの目には違って見えるかもしれない。そんな視点を大切にした作りが、多くの親や教育関係者に支持されました。
また、ヨシタケシンスケさん自身がイラストレーターとして活躍していた経験があり、絵のテンポや見せ方が独特です。絵本というより、子どもと一緒に考える「思考の遊び場」として作られている印象を受けます。
この作品がきっかけで、その後『もうぬげない』『ぼくのニセモノをつくるには』など、数々の人気作品が生まれました。ヨシタケシンスケ作品を楽しむなら、まずこの『りんごかもしれない』から読むと、作家性がよくわかります。
「もしかしたら」と発想を広げる構成の魅力
この絵本の一番の魅力は、「もしかしたら」という仮定から、次々と発想が広がっていく構成です。たとえば、りんごが実は「さくらんぼの巨大なやつ」だったり、「中に何かが入っている装置」だったり。子どもが思いつきそうな発想が、ページごとに展開されます。
こうした構成は、子どもに「正解はひとつじゃない」と教えてくれます。りんごはりんごだけど、見方を変えればいろいろな可能性がある。この視点は、思考力や創造力を育てるうえでとても大切です。
また、ページをめくるたびに「次はどんな発想が出てくるんだろう?」とワクワクします。親子で「これはどう思う?」と話しながら読むと、子どもも自分の意見を言いやすくなります。
絵本を読み終わったあとに、家にあるものを見て「これは○○かもしれない」と遊ぶのもおすすめです。実際、うちでは次女ゆいが「このバナナはもしかしたら電話かもしれない」と言い出して、長女めいと一緒に盛り上がっていました。
子どもの思考力・想像力を育てる絵本としての価値
『りんごかもしれない』は、ただ楽しいだけの絵本ではありません。子どもの思考力を伸ばす「哲学絵本」としての側面もあります。哲学といっても難しいものではなく、「当たり前を疑ってみる」という視点を育てる内容です。
たとえば、幼児期の子どもは「りんごはりんご」と決めつけがちです。でもこの絵本を読むと、「見方を変えると違うものに見える」という柔軟な発想が身につきます。これは、問題解決力や創造的な思考につながる大切な力です。
また、絵本の中で主人公が「もしかしたら」と考えるシーンは、子どもに「考える楽しさ」を教えてくれます。答えを教わるだけでなく、自分で考えて遊ぶ。この経験は、学びの土台になります。
教育系の記事でも紹介されることが多い絵本で、保育園や幼稚園でも読み聞かせに使われています。発想力を育てる絵本を探しているなら、『りんごかもしれない』は外せない一冊です。
ヨシタケシンスケの絵の独特な魅力(線・余白・ユーモア)
ヨシタケシンスケさんの絵は、他の絵本作家とは少し違った独特の雰囲気があります。線はシンプルで、色数も控えめ。でも、その分キャラクターの表情や動きが際立っています。
特に印象的なのは、余白の使い方です。絵が詰め込まれすぎていないので、子どもが「ここは何だろう?」と想像する余地があります。余白があるからこそ、発想が広がりやすいのだと感じます。
また、ユーモアのある絵も魅力です。りんごの断面が「宇宙の中心」に見えたり、「りんごの中身がメカだったら」という発想がイラストになっていたり。子どもが笑いながら楽しめる絵が多いです。
ヨシタケシンスケさんの絵は、派手ではないけれど「子どもの視点」がしっかり入っています。だからこそ、子どもが共感しやすく、何度も読み返したくなる絵本になっているのだと思います。
年齢別の楽しみ方(4〜5歳/小学生/大人)
『りんごかもしれない』は、対象年齢が幅広い絵本です。年齢によって楽しみ方が変わるので、成長に合わせて読み返すのもおすすめです。
4〜5歳:「もしかしたら」を一緒に楽しむ
この年齢では、絵を見ながら「これ何だと思う?」と聞いてあげると、子どもが自分の意見を言いやすくなります。正解を教えるのではなく、「そうかもしれないね」と受け止めてあげるのがポイントです。
また、読み聞かせのあとに「これは何かもしれない」と家の中のものを使って遊ぶと、さらに発想力が広がります。
小学生:自分で読んで考える楽しさ
小学生になると、自分で絵本を読む力がついてきます。『りんごかもしれない』は文字数が少ないので、自分で読むのにちょうどいいレベルです。
また、「もしかしたら」の発想を真似して、自分で新しいアイデアを考える遊びもできます。たとえば「この消しゴムは、もしかしたら○○かもしれない」と作文にしてみるのも面白いです。
大人:哲学的な視点で楽しむ
大人が読むと、「当たり前を疑う」という哲学的なメッセージを感じます。日常の中で「これはこうだ」と決めつけていることが、実は別の見方ができるかもしれない。そんな気づきを与えてくれる絵本です。
親子で読むときは、子どもの発想に「そういう見方もあるね」と共感してあげると、子どもの自己肯定感も育ちます。
パパが読み聞かせるコツ+他のヨシタケシンスケ作品の紹介+まとめ
パパが読み聞かせるコツ
『りんごかもしれない』は、読み聞かせのときに少し工夫すると、子どもがより楽しめます。以下のポイントを意識してみてください。
- ゆっくりめくる:ページごとに子どもに「どう思う?」と聞いてあげると、発想力を引き出せます。
- 子どもの意見を否定しない:「それは違うよ」ではなく「そうかもしれないね」と受け止めてあげましょう。
- 読み終わったあとに遊ぶ:家の中のものを見て「これは何かもしれない」と一緒に考えると、さらに楽しめます。
パパならではの「おおげさなリアクション」も効果的です。「えー!りんごがメカだったらすごいね!」と驚いてあげると、子どもも盛り上がります。
他のヨシタケシンスケ作品の紹介
『りんごかもしれない』を楽しんだら、他のヨシタケシンスケ作品もおすすめです。どれも発想力やユーモアがあふれる絵本です。
- 『もうぬげない』:服が脱げなくなった男の子の妄想が広がる絵本。笑いながら読めます。
- 『ぼくのニセモノをつくるには』:「自分らしさって何?」を考えるきっかけになる哲学絵本。
- 『大ピンチずかん』:日常の「ピンチ」を図鑑にした、子どもが共感しやすい内容。パパ目線のレビュー記事はこちら。
他にも、笑いながら楽しめる絵本として『パンどろぼう』や、シリーズで長く楽しめる『ノラネコぐんだん』もおすすめです。
たっさん家で選んだ絵本の全体像は、パパが選んだ絵本ベスト30の記事でまとめています。年齢別・目的別に紹介しているので、絵本選びの参考にしてください。
まとめ
『りんごかもしれない』は、ヨシタケシンスケさんのデビュー作で、子どもの発想力を育てる絵本です。たった一つのりんごから、次々と想像が広がっていく構成は、「考える楽しさ」を子どもに教えてくれます。
この記事のポイント
- MOE絵本屋さん大賞第1位を受賞したヨシタケシンスケのデビュー作
- 「もしかしたら」という発想で思考力・想像力を育てる絵本
- 4歳〜小学生まで幅広く楽しめる内容
- 読み聞かせのコツは、子どもの意見を受け止めること
- 他のヨシタケシンスケ作品と合わせて読むとさらに楽しめる
育休中に三姉妹と過ごす中で、この絵本は「子どもの視点を大切にする」ことを改めて教えてくれました。当たり前だと思っていることを、子どもと一緒に疑ってみる。その時間が、親子の会話を豊かにしてくれます。
まずは図書館や書店で手に取ってみてください。気に入ったら、家に一冊置いておくと、何度でも楽しめます。ヨシタケシンスケ作品の原点として、ぜひ読んでみてください。


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