「ニャー」「ドッカーン!」「しらんぷり」のリズムで子どもたちを夢中にさせる『ノラネコぐんだん』シリーズ。本屋さんの絵本コーナーで必ず見かけるこのシリーズ、実はもう20冊以上も出ているってご存知でしたか?
「どれから読めばいいの?」「うちの子に合うのはどれ?」と迷っているパパ・ママも多いのではないでしょうか。
この記事では、三姉妹(小1・年少・0歳)と一緒にノラネコぐんだんを読み込んできた私が、シリーズの魅力・読む順番・年齢別のおすすめ・そして何より「なぜこんなに子どもがハマるのか」を解説します。
最後まで読むと、お子さんにぴったりの1冊が見つかり、シリーズ攻略の見通しが立ちます。
『ノラネコぐんだん』ってどんなシリーズ?基本情報
『ノラネコぐんだん』は、工藤ノリコさんが描く絵本シリーズです。
主人公は、8匹のノラネコたち。彼らはいつもお腹を空かせていて、いろんな場所に忍び込んでは「悪いこと」をします。そして毎回「ドッカーン!」と派手に失敗して、最後は「ごめんなさい」と働いて償う——というのがお決まりの流れです。
- 著者:工藤ノリコ
- 出版社:白泉社
- シリーズ刊行開始:2012年(『パンこうじょう』)
- 累計発行部数:400万部超
- 対象年齢:3〜6歳が中心(小学生も楽しめる)
- 主要シリーズ:20冊以上(絵本本編、番外編、かるた、グッズ等含む)
8匹のノラネコは、名前は明かされていません。でも「先頭の子」「ちょっと太めの子」「いつも寝てる子」など、絵を見ていると自然にキャラの個性が見えてきます。
そして毎回登場する「ワンワンちゃん」や各作品ごとのキャラクター(パン屋さん、機関車の運転士さん、お化けなど)も魅力的です。
シリーズ累計400万部超のヒット作・人気の理由
『ノラネコぐんだん』がここまで人気なのには、いくつか理由があります。
① 繰り返しの安心感とリズム
ノラネコたちは毎回、同じような失敗をします。
- 「ニャー」とこっそり覗く
- 夜中にこっそり侵入
- 調子に乗って「ドッカーン!」
- 最後は「しらんぷり」→「ごめんなさい」
この繰り返しのリズムが、子どもにとっては「次はこうなる!」という予測ができる安心感につながります。年少の次女は「ドッカーン!」の前に「次ドッカーンだよね?」とニヤニヤしながら待っています。
② 「悪いこと」なのに怒られない優しい世界
ノラネコたちは確かに「勝手に入る」「勝手に作る」という悪いことをします。でも、怒られて終わりではありません。
失敗した後、自分たちで償い、最後にはお土産をもらって帰る——というハッピーエンドで終わります。
「悪いことをしたら罰を受ける」のではなく、「失敗したら自分で直す」「ごめんなさいをすればまた仲良くできる」という優しい教育観が根底にあります。
これは、読み聞かせをするパパ・ママにとっても、安心して子どもに読ませられるポイントではないでしょうか。
③ 毎回違う舞台設定で飽きない
パン工場、汽車、アイスのくに、カレーライス、おばけのびょうき、お相撲さん、海のバカンス——毎回違うテーマで物語が展開します。
これが、シリーズ20冊以上あっても飽きない理由です。「次はどんなことをするんだろう?」というワクワク感が、子どもたちを夢中にさせます。
④ 大人が見ても楽しい細かい描き込み
工藤ノリコさんの絵は、細部まで描き込まれています。背景のちょっとした小ネタや、ノラネコたちの表情の変化、他のキャラクターの動きなど、何度読んでも新しい発見があります。
読み聞かせをするパパ・ママも、「あ、こんなところにワンワンちゃんがいる」「この子だけ寝てる」といった発見を楽しめます。
読む順番のおすすめ:最初の1冊は「パンこうじょう」
「どれから読めばいいの?」と迷ったら、まずはシリーズ第1作『ノラネコぐんだん パンこうじょう』から始めるのがおすすめです。
なぜ「パンこうじょう」が最初にいいのか?
- シリーズの原点で、ノラネコぐんだんの基本パターンがわかる
- パン作りというテーマが子どもにとって身近でイメージしやすい
- 「ドッカーン!」の派手さが一番わかりやすい
- 絵の楽しさ・リズムの心地よさが凝縮されている
『パンこうじょう』を読んで「面白い!」と思ったら、他の作品にも手を伸ばしてみてください。
2冊目以降は「子どもの興味」で選ぶ
シリーズはストーリーが完全に独立しているので、どの順番で読んでも大丈夫です。
お子さんが「電車が好き」なら『きしゃぽっぽ』、「アイス大好き」なら『アイスのくに』、「カレーが好き」なら『カレーライス』——というように、興味のあるテーマで選ぶと食いつきが違います。
- 最初は『パンこうじょう』でシリーズの世界観をつかむ
- 2冊目以降は子どもの興味・好きなものに合わせて選ぶ
- 慣れてきたら「季節」や「イベント」に合わせる(お正月→かるた、夏→バカンス等)
シリーズ全主要作品の紹介
ここでは、シリーズの中でも特に人気・定番の作品を紹介します。
① ノラネコぐんだん パンこうじょう(2012年)
【内容】ノラネコたちがパン工場に忍び込み、見よう見まねでパンを作ろうとして大失敗。
【おすすめポイント】シリーズ第1作で、ノラネコぐんだんの魅力が全部詰まっています。「ドッカーン!」の衝撃が最高に楽しい。
【こんな子におすすめ】3〜5歳、パンが好きな子、シリーズ初心者
② ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ(2016年)
【内容】汽車に乗りたいノラネコたちが、夜中にこっそり汽車を動かして大暴走。
【おすすめポイント】汽車が走るシーンの迫力がすごい。電車・汽車好きの子はこれでノックアウトされます。
【こんな子におすすめ】3〜6歳、乗り物好きな子
③ ノラネコぐんだん アイスのくに(2017年)
【内容】アイスクリーム工場に忍び込んだノラネコたちが、アイスを作りすぎて凍りついた国を作ってしまう。
【おすすめポイント】アイスまみれの世界がとにかくかわいい。夏に読むと涼しくなります(気分的に)。
【こんな子におすすめ】3〜6歳、アイス好きな子、夏の読み聞かせ
④ ノラネコぐんだん カレーライス(2020年)
【内容】カレー屋さんに忍び込んで、超巨大カレーを作ってしまうノラネコたち。
【おすすめポイント】「カレーライス」という身近な食べ物がテーマなので、親しみやすい。カレーのいい匂いがしてきそうな絵。
【こんな子におすすめ】3〜6歳、カレー好きな子、食べ物絵本が好きな子
⑤ ノラネコぐんだん おばけのやま(2019年)
【内容】おばけ屋敷に忍び込んだノラネコたちが、本物のおばけに遭遇して大騒ぎ。
【おすすめポイント】ちょっと怖い(でもかわいい)おばけたち。ハロウィンシーズンにぴったり。
【こんな子におすすめ】4〜6歳、おばけが好きな子、ハロウィン時期の読み聞かせ
⑥ ノラネコぐんだん おすしやさん(2015年)
【内容】お寿司屋さんに忍び込んで、海の中で魚たちにお寿司を作ってあげる(結果、大失敗)。
【おすすめポイント】海の中のシーンが美しい。お寿司が好きな子、海の生き物に興味がある子におすすめ。
【こんな子におすすめ】3〜6歳、お寿司好きな子、海の生き物が好きな子
⑦ ノラネコぐんだん おそうじ山(2021年)
【内容】ゴミだらけの山をノラネコたちが掃除して、きれいにする話。
【おすすめポイント】「お掃除」がテーマで、片付けの大切さを自然に学べる。ちょっと教育的。
【こんな子におすすめ】4〜6歳、お片付けを覚えさせたい時期
⑧ ノラネコぐんだん ラーメンやさん(2022年)
【内容】ラーメン屋さんに忍び込んで、巨大ラーメンを作ってしまう。
【おすすめポイント】ラーメンの湯気や麺の描写がリアル。ラーメン好きな子は絶対喜びます。
【こんな子におすすめ】3〜6歳、ラーメン好きな子、食べ物絵本が好きな子
- 『ノラネコぐんだん そらをとぶ』(飛行機)
- 『ノラネコぐんだん うみのたび』(海のバカンス)
- 『ノラネコぐんだん かるた』(かるた遊び)
- 『ノラネコぐんだん あいうえお』(文字学習)
工藤ノリコの絵の魅力:なぜ子どもがこんなに惹かれるのか
工藤ノリコさんの絵は、一目見ただけで「ノラネコぐんだんだ!」とわかる独特のタッチです。
① 丸くて柔らかいフォルム
ノラネコたちは、丸くてぽてっとしたフォルムです。この「丸さ」が、子どもにとって親しみやすく、安心感を与えます。
怒った顔も、困った顔も、全部かわいい。だから「悪いことをしてる」のに憎めないんです。
② 色使いが優しい
派手すぎず、地味すぎず、ちょうどいい色合い。背景も含めて、目に優しい色使いです。
長時間読み聞かせをしても、目が疲れない——これは親にとってもありがたいポイントです。
③ 細部まで描き込まれた世界
ノラネコぐんだんの絵本は、背景まで細かく描かれています。
例えば『パンこうじょう』なら、パン工場の機械の細かいパーツ、棚に並んだパンの種類、壁に貼られたポスター——こういった「背景」を見るだけでも楽しめます。
何度読んでも新しい発見があるので、子どもが飽きにくいんです。
④ 文字が少なく、絵で語る
ノラネコぐんだんは、文字が少なめです。その分、絵で物語を語ります。
これは、文字が読めない年齢の子でも「絵を見るだけで話がわかる」ということ。2〜3歳でも楽しめる理由はここにあります。
「悪いこと→ドッカーン」の繰り返しが教える教育的な側面
ノラネコぐんだんは、ただ面白いだけではありません。実は、とても教育的な絵本でもあります。
① 失敗しても大丈夫、という安心感
ノラネコたちは毎回派手に失敗します。でも、それで終わりではありません。
失敗した後、自分たちで後片付けをして、「ごめんなさい」をして、許してもらう——という流れが、子どもたちに「失敗してもやり直せる」という安心感を与えます。
これは、子どもが何かに挑戦する時の心理的な支えになるのではないでしょうか。
② 「ごめんなさい」の大切さ
ノラネコたちは、最後に必ず「ごめんなさい」をします。
そして、ただ謝るだけでなく、働いて償う——という姿勢が描かれています。これは、子どもに「悪いことをしたら謝る」「謝るだけじゃなくて、ちゃんと直す」ということを自然に伝えてくれます。
③ 仲間と協力する姿
ノラネコたちは、いつも8匹で行動します。誰かひとりが目立つわけでもなく、みんなで協力して(悪いことを)します。
この「仲間と一緒に動く」姿は、子どもたちにとって「友達と協力する」ことのイメージにつながります。
④ 「しらんぷり」のユーモア
ノラネコたちは、失敗した後に「しらんぷり」をします。これがまた、子どもにとっては大笑いのポイント。
「ごまかしてもバレるよね」という教訓を、笑いながら学べます。
年齢別の楽しみ方(3〜4歳/5〜6歳/小学生)
ノラネコぐんだんは、幅広い年齢で楽しめます。ここでは年齢別の楽しみ方を紹介します。
3〜4歳:絵を見て笑う、リズムを楽しむ
この年齢では、ストーリーよりも「絵の面白さ」「リズムの心地よさ」を楽しみます。
- 「ドッカーン!」のページで大笑い
- ノラネコたちの表情を見て「こまってるね」「わらってるね」と言う
- 繰り返しのリズムで「次はこうなる!」と予測して楽しむ
読み聞かせのコツは、「ドッカーン!」を派手に読むこと。声のトーンを変えるだけで、子どもの反応が全然違います。
5〜6歳:ストーリーを理解し、教訓を感じる
この年齢になると、「ノラネコたちは悪いことをしたから失敗した」というストーリーの流れを理解できるようになります。
- 「勝手に入っちゃダメだよね」と自分で気づく
- 「ごめんなさいしてえらいね」と共感する
- 細かい絵の描写を見て「これ何?」と質問してくる
読み聞かせの後に、「ノラネコたちはどうすればよかったと思う?」と聞いてみると、面白い答えが返ってきます。
小学生:細部を楽しむ、自分で読む
小学生になると、自分でページをめくって読めるようになります。
- 背景の小ネタを探して楽しむ
- 「次はどうなるか」を予想しながら読む
- 兄弟姉妹に読み聞かせをしてあげる
小1の長女は、妹たちに「ドッカーン!」のページを見せながら読み聞かせをしてくれます。お姉さんになった気分が嬉しいようです。
パパが読み聞かせるコツ+まとめ
最後に、ノラネコぐんだんをパパが読み聞かせる時のコツをまとめます。
パパならではの読み聞かせポイント
- 「ドッカーン!」は全力で:声を大きく、派手に読む。これだけで子どもは大喜びします
- ノラネコたちの声を使い分ける:8匹全員は無理でも、「先頭の子」「寝てる子」くらいは声色を変えると楽しい
- 背景の小ネタを一緒に探す:「あ、ここにワンワンちゃんいるよ」と指差しながら読むと、子どもも探し始めます
- 読み終わった後に「どうすればよかったかな?」と聞く:会話のきっかけになります
まとめ:ノラネコぐんだんは「失敗を笑える」優しい絵本
『ノラネコぐんだん』シリーズは、ただ面白いだけではありません。
- 失敗しても大丈夫、という安心感
- ごめんなさいの大切さ
- 仲間と協力する楽しさ
- 細部まで楽しめる絵の世界
こういった要素が詰まった、子どもにとっても親にとっても嬉しい絵本です。
まずは『パンこうじょう』から始めて、お子さんの「好き」に合わせて他のシリーズに広げていくのがおすすめです。
我が家では、もう10冊以上読み込んでいますが、まだまだ「次はこれ読みたい!」とリクエストが止まりません。それだけ、子どもを夢中にさせる魅力がこのシリーズにはあります。
ぜひ、お子さんと一緒に「ドッカーン!」の世界を楽しんでみてください。
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